南米、ペルーに興味はあるけれど、観光地は何があるか、治安や費用は実際どうなのか気になる方も多いのではないかと思います。日本から遠く離れた国にわざわざ足を運ぶならしっかりと情報収集をしておく方が楽しめるでしょう。そこでこの記事では実際にペルーに行った筆者視点でのペルーのおすすめ観光地、治安や費用などを解説していきます。
ペルーで絶対押さえておきたい定番観光スポット
マチュピチュ
ペルーの世界遺産、マチュピチュ。歴史の教科書でこの景色を見たことがある方も多いのではないでしょうか。インカ帝国時代の遺跡で、なぜこの場所に都市が築かれたのかいまだに謎のままです。標高2400mにあるため、高山病には注意しましょう。日本で高山病の薬を処方してもらうのが一番安心ですが、現地でも市販されているので購入するのも手でしょう。また、睡眠の確保も大切です。
マチュピチュへの行き方はクスコからツアーを予約するのが一番良いです。マチュピチュの麓にあるマチュピチュ村まで鉄道で行くプラン、バスで行くプラン、歩いていくプランなどプランはたくさんあり、交通機関によって値段も変わってきます。一番快適な鉄道プランで私は行きましたが、値段は10,000円ほどでした。歩いていくプランは鉄道の線路脇を通っていくのですが、道中の景色は絶景です。快適に楽しみたい方は鉄道、のんびり自分のペースで景色を楽しみたい方や体力に自信のある方は歩きプランも良いでしょう。
マチュピチュ観光について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
クスコ
15世紀前半に栄えたインカ帝国時代の首都、クスコ。インカとスペインの文化が混ざりあった建築と歴史的重要性から世界遺産に登録されています。街の中心にあり、人々の憩いの地になっているアルマス広場や、インカ時代の建築の凄さがわかる12角の石などの観光スポットが有名です。
標高3400mに位置しており、ペルーのリマからクスコに向かう際は高山病に特に注意が必要です。リマは標高が0mなので、高低差に体が追いつかず高山病にかかってしまう場合があります。筆者は夜行バスで向かいましたが、標高を一気に上がるところで起きているようにしたところ無事高山病にはかかりませんでしたので、夜行バスで向かうことを検討してみるのもおすすめです。
ナスカの地上絵
紀元前200~紀元後800年の間に書かれたといわれているナスカの地上絵。いつだれが何のために書いたのか謎はまだ解明されていません。世界遺産に登録されています。
ナスカの地上絵を見るためには、ナスカからフライト、ナスカの展望台から眺める、リマから1日ツアーに参加、の3種類の方法があります。ナスカまではリマから長距離バスで6~8時間で到着。ナスカの空港で1日2~6本運行されているセスナに乗車して見ることが可能です。こちらはUS100ドルほどかかります。料金を抑えたい方はタクシーかツアーで地上絵のほぼ中央にある展望台から眺めるのもおすすめ。リマからツアーに参加する場合はナスカの地上絵遊覧飛行代とバジェスタス島観光も含め一人約300US$(約33,000)前後で1日観光することができます。
レインボーマウンテン
クスコから3時間半ほどにあるカラフルな山、レインボーマウンテン。標高5000m超えの山なので、高所対策は必須です。マチュピチュやクスコを訪れ、高所に慣れた状態で行くのが望ましいでしょう。それでも高所のため、息が苦しくなる場合があります。現地で登山をするのが難しくなったら、20ドル弱で馬に乗ってしまうのも一つの手です。
レインボーマウンテンに行くにはクスコでツアーを申し込むことが一般的になります。食事つき1日ツアーでおよそ2000円ほどなので、お手頃です。クスコにたくさんのツアー会社があるので比較検討してみるとよいでしょう。
チチカカ湖
インカ文明の発祥の地と言われているチチカカ湖。アンデス山中のペルー南部とボリビア西部にまたがる南米最大の湖としても知られています。チチカカ湖には、ペルー側にウロス島・タキーレ島・アマンタニ島、ボリビア側に太陽の島・月の島といった観光地が存在し、多くの観光客を惹きつけています。
行き方はプーノという湖畔の町に向かいます。クスコやリマから直行バスやツアーバスが一般的ですが、リマからの場合、飛行機でフリアカ空港まで行きそこからタクシーでプーノまで向かう方法もあります。
ペルー旅行は何泊するのがおすすめ?
4日間のモデルコース
1日目はリマの旧市街を観光し、クスコに移動 |
↓クスコ宿泊 |
2日目はアルマス広場や12角の石などクスコを観光 |
↓クスコ宿泊 |
3日目はマチュピチュ観光 |
↓クスコ宿泊 |
4日目クスコからリマへ |
6日間のモデルコース
1日目はリマからクスコに移動し、クスコ観光 |
↓クスコ宿泊 |
2日目はマチュピチュツアーに参加 |
↓クスコ宿泊 |
3日目はレインボーマウンテンツアーに参加 |
↓クスコ宿泊 |
4日目クスコ観光をし、クスコからリマに移動 |
↓リマ宿泊 |
5日目ナスカの地上絵ツアーに参加 |
↓リマ宿泊 |
6日目リマの旧市街を観光 |
8日間のモデルコース
1日目はリマからクスコに移動し、クスコ観光 |
↓クスコ宿泊 |
2日目はマチュピチュツアーに参加 |
↓クスコ宿泊 |
3日目はレインボーマウンテンツアーに参加 |
↓クスコ宿泊 |
4日目クスコ観光をし、クスコからプーノに移動 |
↓プーノ宿泊 |
5日目プーノからチチカカ湖ツアーに参加する |
↓プーノ宿泊 |
6日目プーノからリマに移動 |
↓リマ宿泊 |
7日目ナスカの地上絵ツアーに参加 |
↓リマ宿泊 |
8日目リマの旧市街を観光 |
ペルーの気になる治安は?
ペルーは南米に位置しているので、治安が気になる方も多いと思いますが、比較的安全な国と言えるでしょう。ペルーの町は警察官や警備員の周回が日常的に行われているためです。外務省のデータを確認しても旅行で楽しめる治安であることが分かると思います。ただし、ペルーでは盗難や薬物の密売、誘拐や殺人事件、強姦事件なども起こっているため、必ずしもすべてにおいて安全だと考えるのはやめましょう。特に日本人観光客は犯罪に巻き込まれる可能性が高いので注意が必要です。また、昼間に治安が良い地域でも夜になると危ない雰囲気になる場合もあります。夜の一人歩きは極力避けるようにしましょう。
ペルー旅行でかかる費用はどのくらい?
飛行機代
シーズンや休日によって値段が変わりますが、おおよそ片道7万円から12万円程度です。
ホテル代
ドミトリーなどは600円~、4つ星5つ星ホテルとなると35,000円~が相場になります。
交通費
リマからクスコまで長距離バスで移動すると5000円弱、飛行機だと3000円~が相場になります。早めに申し込むなら飛行機のほうがお得です。
食費
地元の食堂などで食べれば100円~500円程度でおなか一杯になります。ただ高級レストランや観光客向けレストランになると値段も上がり、2000円以上はかかると考えたほうが良いです。
観光費
マチュピチュ1日ツアーは1万円~。レインボーマウンテンのツアーは2500円~が相場です。※参考までに筆者がかった
ペルーで用意しておきたい服装は?
マチュピチュやクスコなどは標高が高いので寒暖差が大きいです。また、天候も不安定なので雨具は必ず持っていきましょう。なので、おすすめは半袖に薄めのパーカー、ウィンドブレーカー、ダウンという組み合わせです。ハイキングをする機会が多いと思うのでなるべく軽く、持ち運びしやすいものを選ぶと良いでしょう。靴も歩きやすいものを選ぶのがベストです。
バックパッカーとしてペルーに旅行に行く方はこちらの記事がおすすめです。
ペルーを旅行するなら知っておきたい基本情報
通貨、チップ、両替
通貨の単位はソル。1ソル33円ほど(2023/1/25現在)。自国通貨ソルだけでなく、USドルも流通しており、ホテルなど観光客が利用する場所では使用できる場合があります。両替は両替所や銀行、ホテルでできます。日本からはUSドルの現金を持っていくのがいいでしょう。また、ペルーではチップの習慣があります。レストランのランクにもよりますが、総額の5〜10%前後置いておくのがベストです。ホテルでも荷物を運んでもらった場合などルームサービスやポーターへのチップを払うのが一般的。部屋の清掃には2ソル程度置いておきましょう。
ビザ
観光目的で最大183日までの滞在ならビザは不要です。パスポートの残存有効期間は、入国時に6ヶ月以上あることなので、パスポートの有効期限には注意しましょう。
気候とベストシーズン
ペルーは南半球にあるため季節は日本と反対。ただし、日本のように四季があるわけではありません。地図上では熱帯圏に含まれますが、地域によって気候が全く異なります。海岸地域のリマは晴天が続く夏の10〜4月、クスコなどの山岳地域は乾期の4〜10月がベストシーズンにあたります。
時差とフライトタイム
日本との時差は14時間。日本が正午の時、ペルーは前日の22:00です。日本からの直行便はありません。トランジットを含めて丸一日かかると想定した方が良いでしょう。
電圧とプラグ
電圧は220Vで周波数は60Hzのため、日本国内の電化製品は使用できないことが多く変圧器が必要です。プラグは平2つ穴のAタイプ、丸二つ穴のCタイプが主流。
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